芽衣の恋愛論







翌週になるとサトル君のライブに由宇君と出掛けた。




前回と同じ会場に着いて、私は瞳さんのことを思い出した。


今日はいるかな…。


サトル君から彼女の話とか全く聞かないけど聞いたらいけないのかな…。





ライブが始まると瞳さんのことは忘れた。姿も見えないし。
サトル君の歌詞が切なくて胸に突き刺さった。



ファンの子たちもうっとり陶酔している。





今日も打ち上げに参加した。


サトル君は私の隣に座ったのでビールを注いだ。由宇君はサトル君の隣に座った。




乾杯とともにファンの子たち2、3人がサトル君のとこにやって来て私は場所を奪われてしまった。



テーブルの一番端に座っていると直樹さんが来た。




「寂しそうじゃんか。」



いつも自然に話しかけてくるからこちらもすんなり話せる。


「サトル人気者だから。」



私は隣のテーブルのサトル君を見た。
女の子にモテモテの状況。1人はお酒を注ぎ、もう1人はおつまみの唐揚げを食べさせてあげようとしている。
さらにもう1人は、サラダを山盛り取り分けてサトル君に渡していた。



「す、すごいね。」


私は思わず声に出していた。



すると直樹さんはニヤニヤしている。

「気になる?」


と言った。
私は何のことか一瞬わからなくて。


「何が?」



と聞いてしまった。
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