芽衣の恋愛論


「それは大したことないから、また今度。」


「サトル君の打ち上げで会った子?」


「いや、違う。あの後あの子に紹介してもらった友達がちょっと気になってんだ。」


「へぇ〜、いいね!」

由宇君が嬉しそうで私も嬉しい!


「ところでサトルから告白されたんだろ。俺はそっちが聞きたい。」


あ、なんかいつもの由宇君に戻ったみたい。


「サトル君から聞いてるんでしょ。それ以上話すことないんだけど。」

由宇君は上目遣いでこちらを見ている。
なんでも見透かせそうな目に私は弱い。
特に隠してることもないはずなのに…。

「何迷ってるの?」

由宇君が聞いてきた。

「迷う?」

私は自分に問いかけるつもりで言った。

「迷ってるから返事してないんだろ?」


「覚悟が決まらないの。悲しい結末は嫌だもの。」


私は訴えた。

由宇君は頷いている。

「芽衣は結局悪いことばっかり考えてそれじゃ前に進めない!」


由宇君の真剣な言葉になんだか涙が溢れてきた。

由宇君の言ってることはわかるけど、私は傷つくの怖いし。


私はどうしたらいいかわからなくて俯いたまま黙っていた。


付き合うって簡単に決めていいものなの?
私は考え過ぎなの?


「そんなに考えないで飛び込んでみたら?サトルなら信用出来るっしょ。」


由宇君は言った。
それって付き合えってことだよね…。

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