芽衣の恋愛論


これは好きってこと?
“サトル君と一緒にいたい”
でもだとしたらサトル君は私のこと好きじゃないの?一緒にいたくないの?

少し冷たかったサトル君の態度が気になって仕方ない。

もう好きじゃなくなったのかな…。


涙が出てきた。

サトル君が飲まなかった麦茶を流しに捨てながら泣いた。


ハッと夕方店で見た光景を思い出した。
お客さんにメモを渡されていた。


お客さんのこと好きになっちゃったのかもしれない。

不安は悪い方へ悪い方へ考えさせる。


そんなわけない!
家に来てくれたし。



でも素っ気なかった…。


て言うかなんで私のこと好きって言ってたっけ…?

『真っ直ぐで可愛くて…雰囲気、』
とかなんとか…
嘘に思える。

私は自分に自信が持てない。
サトル君に好かれる理由がみつけられない。


急に恋に落ちたみたい。
さっきまでこんなに寂しくなかった。
落とし穴に落っこちた気分。

サトル君の気持ち考えても不安になることなんてなかった。


今は胸が締め付けられてるみたいに苦しい。


電話してみようかな。
もう家に着いたかな。
夜中だから非常識って思われちゃうかもしれない。



ベッドにもぐってもなかなか寝付けなかった。



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