芽衣の恋愛論
サトル

やっとのことで長い片思いに終止符を打てた。

浮き足立って恋するパワーが漲っているようだ。

仕事も楽しいしバンドも前より気合いいれて取り組んだ。

いい歌をたくさん作ってたくさんの人に聴いてもらいたい。

芽衣のこと大事にしてるけど
大事にしすぎて触るのも臆病になってた。


会いたいけど、忙しくてあまり会う時間が作れない。
でも芽衣がいるから頑張れる。
する事がなくてダラダラ一緒にいるのもやだから、俺はこっちの方がいいかもって思ってる。
芽衣も同じ気持ちだといいのにな。




付き合って2ヶ月が経とうとしていた。
俺は今までにない充実した日々を送っていた。
芽衣とは週1、2回のペースで会っている。

ある日芽衣由美ちゃんと1泊で長野に旅行に行くと言っていた。

行っていいかって聞いてくれないのか?って思ったけど、そんなこと聞くって考えもしないんだろうと解釈した。
もちろん快く送りだした。

旅行から帰ってくる日。

バイト終わりに芽衣の家に寄ってみた。10時近くになってたけどまだ帰って来てなかった。
もうちょっと待ってみようと連絡しないでマンションの入り口に立っていた。


ここだと外も見れるから都合がいい。

好きな人を待つのって悪くない。

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