芽衣の恋愛論
とりあえず次の駅で降りた。
  
ホームに佇んでサトル君に電話しようかと携帯を見つめていた。

思いきって通話ボタンを押した。

「はい」


サトル君の冷たい声。

ここで怯んだらいけない。
「おはよう!寝てた?」

明るく元気に言った。

「うん、寝てた。どしたのこんなに朝早く。」

眠そうな声だけどいつものサトル君の感じがした。

「話したいな~と思って。今日あたし休みだから。」

「…ああ、今日俺も休み。」

サトル君はぶっきらぼうに言った。

ホームのアナウンスが流れた。

「今どこにいるの?」
電話のむこうのサトル君が聞いてきた。

「新橋?電車乗り過ごしちゃって。」

そう言うとサトル君はつまらなそうに『ふうん。』と言った。 







「じゃあ、今からそっち行くね。」
私は言った。

するとサトル君は
「俺が行くから家で待ってて。」
と言った。

わかったと言って電話を切り、反対の電車に乗って家に帰った。



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