芽衣の恋愛論
キスされたら頭の中が真っ白になって、ただただ走って逃げるように家に駆け込んだ。
大事な物を失った気がした。
サトル君とするはずのキス。
涙が溢れてきた。
もう許してなんてもらえない。
彼氏以外の人とキスなんて、許されることではない。
もう終わりだ。
あたしは別れを告げる覚悟を決めた。
翌朝、会社に向かう電車の中。
別れの言葉を考える。
サトル君の顔を思い出して涙がこみ上げてきた。
やっぱり辛い。
こんな事、…黙ってたらわかんないかな…
でも嘘つけるかな。
普段通り振る舞うこと出来るかな。
そんなこと、出来ないだろうなぁ。
考えてたら降りる駅を過ぎていた。
ため息しか出てこない。
すっかりやる気を無くして、会社は休むことにした。