芽衣の恋愛論
由宇
仕事終わって家に帰りまず缶ビールを一本飲み干す。
彼女からのメールを寝る前に確認する。
今日も返信はない。
そしてまたもう一本缶ビールを空ける。
酔いがまわると広い世界の中で、
俺は横浜の小さな部屋で服とレコードに埋もれて身動きが取れなくなる感覚がなんだか好きだった。
まるで蟻地獄の巣に落ちていくような感じ。
そのまま眠るのが心地良かった。