芽衣の恋愛論
そしてその後も何度か食事に誘ったけどなかなかOKしてくれない。
残念に思ってたら、由宇の店に行った時
事務所に行くと由宇はいつもと様子が違った。
「ちょっと話いいですか?芽衣のことなんです。」
緊張が走った。
「いいよ。」
平静を装ってそう言うのが精一杯だった。
改まって何を言われるんだろうとドキドキした。
「芽衣には手を出さないでください。あいつは何もわかってない、しかも失恋の傷もトラウマになっちまってる。遊びならもう関わらないでください。」
と真剣に言われた。
仕事以外の話をするのは初めてだった。
真剣なのが伝わってきたので僕も真面目に話した。
「僕は本気で芽衣ちゃんと付き合いたいと思っている。遊びなんかじゃない。」
「それなら芽衣はあなたのことを友達だと思っています。友達として一線越えることなく付き合っていけますか?
もちろん芽衣の気持ちが変わればその時は俺は何も言いません。」
「……」
僕は由宇の言葉をよく考えた。
なんでそんなに芽衣ちゃんのことわ大事にしているのかと腹が立った。
まるで由宇のモノみたいに思えたから。
でも僕は芽衣ちゃんが食事に誘っても断ってくる理由がやっとわかった。
由宇を納得させないと食事にも行けないってこと。
「わかった。約束する。」
と言った。
由宇は僕の目をじっと見つめていた。
本気かどうか確かめているみたいだった。
そしたらその夜芽衣ちゃんから連絡がきた。