芽衣の恋愛論
7合コン
待ちに待ったその日がついにやってきた。
出かけようとしたら雨が降ってきた。
雨の日の出会いなんて、ちょっとロマンチック…
と思いながら、
傘を開いた。
頭の中は運命の出会いでいっぱいだった。
でも由宇君には
『そんな簡単に出会えたらみんな苦労しねぇっつうの!!』
と厳しく言われた。
それもそうだとわかりつつはやる気持ちが止まらない。
駅で由美ちゃんたちと待ち合わせしていた。
由美ちゃんの友達はみんな美しく可愛らしく、
キラキラ輝いて見えた。
運命の出会いよりこの女の子たちを見ていたくなった。
お店に着くとあたしは由美ちゃんたちとお手洗いに行った。
あたしも頑張ってメイクしてきたつもりだったけど
由美ちゃんにやり直されて
ちょっとだけキラキラの仲間入りできたみたいだった。
髪も艶々にしてもらえた。
「由美ちゃん、すごいね!!いつもこんなことしてるの!?」
「そぉだよ、常識だよこれくらい。
芽衣のは武器も持たず戦場に出るようなものだよ。」
「はあ〜…勉強になるなぁ。」
合コンって戦場だったんだ。