芽衣の恋愛論
私はなんだかそのまま将吾君と話し込んでしまった。
そしてあっという間に会は終了した。
『じゃあまたね。』
なんて各々挨拶していたけどあたしは
(これでいいのだろうか?)
という疑問が残った。
でも終わってから後悔しても遅いし、
初めてだから良しとした。
店を出たら将吾君が待っていた。
「送って行くよ。」
私の隣には由美ちゃんがいたけど由美ちゃんは
「じゃあまたメールするね。」
と私に向かって言うと、将吾君に会釈して女の子たちと帰って行った。
「ちょっと待って電話するから。」
あたしは携帯片手に将吾君に背を向けた。