芽衣の恋愛論
突然手を引っ張られた。
「歩くの遅いし…。」
サトル君は私を引き寄せると男の子を睨み付けた。
そしてそのまま私の手を握った状態で歩き出した。
男の子はすぐにその場を立ち去った。
サトル君、今度はゆっくり歩いてくれてるみたい。
「そんなキラキラメイクして足出してるから男が寄ってくんだよ!」
「…ごめんなさい。」
私は小さい声で謝った。
手を握られてるのに、
なんだかなんとも感じないのが不思議だった。
「なんか飲もうか?」
自動販売機の前で立ち止まってコーヒーを2つ買って1つ渡してくれた。
サトル君はガードレールに座った。
あたしは立ったままコーヒーを飲んだ。