芽衣の恋愛論
「待った?」
芽衣ちゃんは時間通りに来た。
「待ってないよ。」
「将吾君!この前どうしたの?合コンの帰り、あたし怖かったんだから!!」
興奮気味に話す芽衣ちゃんが可愛くって顔が綻んでしまう。
「知らない男の人に腕捕まれて、すごい怖かった。将吾君居なくなってるし。」
「そっかゴメンね。トイレ行ってた。戻ったら芽衣ちゃん居なくなってるから帰ったんだと思ったよ。」
「サトル君が助けに来てくれたから良かったけど…。」
芽衣ちゃんは水を一口飲んだ。
「ここイタリアンだね。パスタ食べたかったんだ〜嬉しい。お給料出たから今日ご馳走するね。」
芽衣ちゃんは嬉しそうに言った。
「僕も給料出たから、それにここ予約したの僕だし。誘ったのも僕だし。芽衣ちゃんご馳走してくれるなら、芽衣ちゃんがお店選んで僕を誘った時にしてよ。」
「あぁ〜そっか…そうだね。そうする。」
芽衣ちゃんは楽しそうに答えた。
パスタにデザートのケーキを食べて僕らは店を出た。