芽衣の恋愛論

翌日、将吾君といつものように食事して送ってもらった。

なぜたかわからないけど、いつもより遠回りして帰った。



そしてマンションの前に着いたら





突然の告白。


あたしは驚いた。


由宇君はやっぱり正しかったんだ〜っていうのが初めの感想。

あたしも将吾君も友達としか思ってないと確信してたから。


それから、一生懸命な将吾君の姿見てたら…なんだかオッケーしてしまった。



きっと真剣に想ってくれていたからこそ友達という立場を守ってきてくれたんだな…と感じた。







家に帰るとすぐ由宇君が来たから、早速彼氏が出来たこと報告した。




その日の夜はよく眠れなかった。


考えてたら不安になってしまった。


次の日仕事を定時であがり由宇君のお店に顔を出した。



サトル君はレジにいて、挨拶したけど先日の電話の時とは打って変わっていつものように無愛想に戻っていた。
由宇君は事務所にいた。


由宇君はあたしの顔を見るなり。

「不安なんだろ。」

って言った。
なんでわかるんだろ。


「不安っていうか…付き合うとかどうしていいかわかんなくて…。考えてたらこんがらがってきて。」


由宇君は紅茶を淹れてくれた。
「何も考えることないんだけどな。今まで通りでさ。」

紅茶の入ったマグカップを両手で持ちながら由宇君の話を聞いて頷いた。


「無理に相手に合わせる必要もないし、将吾さんに任せておけばいいんじゃないの?」



「そうか…ありがとう。なんかわかった気がする。こういう状況久しぶりで、あたふたしちゃったよ。」


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