完全秘密主義恋愛♥


それなら、と自分から周りの子に関わるのを諦めた。


独りでいることにした。


そして、独りでいることに慣れてしまった。



ところが、中学になって


宝と出会った。



『高瀬サンってさぁ、いっつも独りでいるよねえ』


『なんか、近寄りがたいオーラ出てるよね』


『成績良いの鼻にかけて偉そうに!他人のこと見下してるよ、絶対!』


『まじめぶってさ、なんかムカつくくない?』



そんな心無い陰口もまったく気にした様子もなく、


『瑆乃(ひの)ちゃんっていうんだぁ、変わった名前だね!カワイイ!』


『“さん”付けやめてよ!あたしも瑆乃って呼ぶからさ!』


人懐こく話しかけてくれる笑顔が眩しかった。


“同情”なんかじゃなくて、本当に、

ただ、単純にあたしと『友だちになりたかった』と、

いつだか話してくれた。




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