完全秘密主義恋愛♥


な、何これ!?なんで笑ってんの!?


宝がポンと肩に手を置いた。

「そうね良く解ってるじゃない…っぶふっ」


「違うでしょ宝ぁ。あははっ」


「あーウケる~。『作者:宝』って」



あぁそれか!!

何だか自分で言っておいて恥ずかしくなってきた。


「高瀬サンって実はおもしろいよね」

戸梶さんが座っているあたしの頭をぽんぽんとした。


「ねー。すっごいマジメそうで話しかけにくいかなーって思ってたんだけど、そうでもないみたい」

谷原さんがにこっと笑う。

「やっぱりフツーの高校生だったね」

小野寺さんがあたしのほっぺたをぷに、とつついた。


「普通、にできてる…かな?」


あたしは宝を見上げた。


宝は腰に手を当て鼻息荒く言い放った。


「普通じゃない。日本のどこにでもいる、ちょっと頭が良くて不器用で全然素直じゃない恋愛下手の女子高生よ。」


最後の、余計だ。

あたしはそんな思いとは裏腹に思わず頬を緩ませた。






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