完全秘密主義恋愛♥
羽雲の雨
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そして、文化祭一日目はあたしたちのクラスは大盛況を博し、なんとか無事に終わりを告げた。


「明日一般公開じゃね~?」


すっかり打ち解けた様子の仄華(ほのか)ちゃん(梅田さんです。)が紙パックの豆乳ココアをちゅー、と吸いながらあたしの肩に肘を置いた。


それココアに豆乳ってどーなの。

あたしは興味をそそられて仄華ちゃんの紙パックを見る。


「うちらの学校さ、市内じゃ文化祭は結構人気みたいよ。」

宝がすっとうしろから仄華ちゃんの手の豆乳ココアを抜きとり口に運んで言った。

「んん、まあまあってとこね」と宝は勝手に飲んでおきながらふてぶてしいお言葉を吐いた。


仄華ちゃんは気にした風でもなく、宝から返してもらうとあたしに無言で突きつけた。


『飲め』ってことか?


「いいの?」

コクン、とまた無言で仄華ちゃんは頷く。


「じゃあ…遠慮なく」


ほど良く冷たい豆乳ココアは喉をするりと抜けて行く。


んんん…『クセがあるけどまあまあ飲める』って感じか……。


「まあまあだね」


そう言って仄華ちゃんに返した。


「あたしいっぱい地元の子呼ぼーっと」


仄華ちゃんはズゴゴゴゴと音を立てて飲み干して、ゴミ箱に捨てた。


そっか…同中の子も来るかもしれないのか。






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