完全秘密主義恋愛♥
それでも、山根くんは心配そうな顔をしていたけど、笑ってやりすごしていた。
「さぁてみなさん、後ろを振り返ってみてください」
秋田さんの穏やかな声があたしたちを促した。
振り返ってみると、ちょうど坂道を上りきったようで、今いる位置でも京都の市内を一望できそうな高さだった。
「うわぁ…高い…」
「舞台に上がったらもっと市内がよく見えますよ」
秋田さんは変わらず穏やかに言った。
すると、秋田さんは思い出したようにわざとらしく、手のひらにポンと拳を打って言った。
「そうだ。舞台の前に地主神社がありますね。予定には入ってなかったですけど、どうせ同じ敷地内ですから行きましょう」