恋愛模様


『そういえば……なんか騒がしくない?』


『え?』


急に騒がしくなった教室を不思議に思ったのか莉胡が首を傾げる


……確かに騒がしくなりました


何かあったのでしょうか…?


教室と言うより……廊下が騒がしい気が……


私は不思議に思い廊下に目を向けた






ガラッ―――






いきなり開いた教室の前に居たのは……


『桐風くん?』


片手に大きな荷物を持った桐風くんが立っていた


……何故こんなところに居るんでしょうか……?


D組は隣のはずですが……


『うわ……桐風だ』


目の前の席に座る莉胡が桐風くんを見て、嫌そうに声をあげる


『知ってるんですか?』


『知ってるもなにも…この学校ではかなり有名だよ』


有名…ですか……


確かに顔はイケメンですし…誰に対しても優しそうです


莉胡に…桐風くんの事を最近まで知らなかったと言ったらびっくりするでしょうか……?


『あいつには…関わらない方がいいよ』


莉胡の言葉に私は首を傾げる


何故、莉胡がそんな事言うのか分かりませんが……もう関わってしまったんですけど……


黙ってる私をよそに莉胡は桐風くんの事を指を折って説明してくれた










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