バニラ
「あぁ。
それからミキは子供の為にもっと力つけて頑張ってきた。
夢だった自分の店も持ったしな。」

文之の話を聞きながら葵は複雑な気持ちでいた。


ママが大変だったことは文之の話からよく分かる。

しかしそれを文之が話すことで、まるでミキの人生に文之が刻まれているような錯覚を覚える。

どうしても穏やかな気持ちで要られない。

(嫉妬)している自分が恥ずかしいと感じなからも葵はどうしても抑えられなかった。
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