妖魔05~正道~
「美咲、か」

不便だったので、最近携帯電話を契約したのだ。

お金は千鶴から借りている。

携帯の通話ボタンを押して、耳に当てる。

「どうした?」

『少し、外に出てこれない?』

「構わないぜ」

美咲の奴、大丈夫なのか。

『学校門の前で待ってるから』

「ああ」

電源を切り、コートを羽織って一階に降りる。

そこで、ロベリアと出会う。

「今から仕事か?」

「はい」

基本、ロベリアは夜の仕事だ。

今から、色んな男の相手をするわけだが、肉体的に疲労を負うんだろう。

「途中まで、一緒に行くか」

「はい」

笑顔で答えてくれる。

俺達二人は家を出て、学校まで歩いていく。

「日本はどうだ?」

「私の時代にはなかった色んな物を見れて、いい人ばかりで、とてもいい場所です」

「そうか」

「王子様も傍にいてくれるから、幸せです」

相変わらず、嬉しい事を言ってくれる。

「帰ったら、マッサージをしてやるよ」

「はい、ありがとうございます」

「やらしい意味じゃないぞ。ロベリアに触れられるのは嬉しいけども」

「王子様の優しさで、私は満たされてます」

こっちは罪悪感に満たされてしまいそうだ。
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