妖魔05~正道~
「龍姫」

「すまぬ、迷惑をかけたのう」

龍姫は即座に結界を作り、詠唱する。

腕の痛みが引いていく。

温度調節をもう一度腕に使えば良かったのか。

いや、腕の温度が下がる分、熱が移動して肉体が加熱されていたに違いない。

「ジャスミン、ありがとうな。ロベリアの元に戻っていいぜ」

『あなたも中々やるけれど、姉さんよりはまだまだ下』

悪態をつきながらも、俺の中からコアを自分の体へと転移させた。

ジャスミンが離れた事により、黒の鎧が外れて生身となった。

腕が回復すると、次第に落ち着いてくる。

紅玉はすでに回復を行った後であった。

「一体、どうしたんだよ?龍姫?」

「これじゃ」

龍姫の首に装着したチョーカーを指差す。

「それは、原初に近き者の装飾品だろ」

「そなたも、夢を見たのじゃな」

「じゃあ、龍姫も?」

「ワラワは前から知っておったが、再び見たのでな」

原初に近き者の装飾品を受け継ぐと、原初の者の夢を見るとでもいうのか。

「何で、チョーカーをつけてるんだ?」

「これを付けておれば、原初に近き者の装飾品の大体の位置がわかるのじゃ」

「夢を、見たからつけたのか?」

「胸騒ぎがしてのう。どれ、丞ちゃんも、つけてみるとよい」

俺は外していたから、解らない。

何が起こるか解らなかったからつけてはいなかった。

龍姫に進められ付けてみると、頭の中に画像が送り込まれる。
< 258 / 290 >

この作品をシェア

pagetop