妖魔05~正道~
「刃、あんたの目的って妖魔が統べる世界を作ること?それとも、湊に裏切りの代償を払わせる事?」
黙っていた冬狐が口を開く。
「両方だ」
「もし、作ったとして、誰が統治すんのよ?その後のプランはあるわけ?」
「何?」
「統治者ってのはあらゆる決め事とかやる事が多いし、妖魔が世界を統べたら終わりじゃないのよ。その後が大変だし、全ての人間を駆逐しようとなると反感を買ってあんたは殺されるわね。決して、人間を恨む妖魔だけじゃないっていう事も理解しなくちゃいけない。で、湊を殺す事についてだけど、今の能力を封印した状態ではどう足掻いても不可能ね。勝ち目はない」
刃を追い詰めるかのように一気にまくしたてた。
「子供も出来るんだから、そんな事よりも考えなくちゃならない事があるんじゃない?母子家庭のあんたなら、父親の大切さは分かるわね?」
「何が分かる?」
「解らないわ」
二人の間には険悪なムードが流れ始める。
「止めろ」
刃が冬狐に近づこうとしたところで、俺は冬狐の前に立つ。
「冬狐の言ってる事が正しい。んでもって、お前も冬狐の事が解らないだろ」
「テメー」
「あんたって、本当に余計な事に口を出すでしゃばりね」
「やるさ、何てったって、冬狐のファンだからな」
でも、今、本当にとか言わなかったか?
もしかすると、記憶が戻ったのか。
『葉桜君は本当に女の子が好きねえ』
背後では、湊さんが呑気な声を上げる。
『犬神君、君が仲間思いだっていうのは伝わってくるわ。でも、貴方達は負けたのよ。それが現実。それでも、私のお尻を追いかけてくるのならかまわないけれど、あなたは別の事をやらなければならない』
「別の事?」
黙っていた冬狐が口を開く。
「両方だ」
「もし、作ったとして、誰が統治すんのよ?その後のプランはあるわけ?」
「何?」
「統治者ってのはあらゆる決め事とかやる事が多いし、妖魔が世界を統べたら終わりじゃないのよ。その後が大変だし、全ての人間を駆逐しようとなると反感を買ってあんたは殺されるわね。決して、人間を恨む妖魔だけじゃないっていう事も理解しなくちゃいけない。で、湊を殺す事についてだけど、今の能力を封印した状態ではどう足掻いても不可能ね。勝ち目はない」
刃を追い詰めるかのように一気にまくしたてた。
「子供も出来るんだから、そんな事よりも考えなくちゃならない事があるんじゃない?母子家庭のあんたなら、父親の大切さは分かるわね?」
「何が分かる?」
「解らないわ」
二人の間には険悪なムードが流れ始める。
「止めろ」
刃が冬狐に近づこうとしたところで、俺は冬狐の前に立つ。
「冬狐の言ってる事が正しい。んでもって、お前も冬狐の事が解らないだろ」
「テメー」
「あんたって、本当に余計な事に口を出すでしゃばりね」
「やるさ、何てったって、冬狐のファンだからな」
でも、今、本当にとか言わなかったか?
もしかすると、記憶が戻ったのか。
『葉桜君は本当に女の子が好きねえ』
背後では、湊さんが呑気な声を上げる。
『犬神君、君が仲間思いだっていうのは伝わってくるわ。でも、貴方達は負けたのよ。それが現実。それでも、私のお尻を追いかけてくるのならかまわないけれど、あなたは別の事をやらなければならない』
「別の事?」