妖魔05~正道~
『職に関しては、妖魔の里の解放、拡張によって事業を展開するつもりよ』

「それでは妖魔達しか働けないのでは?」

『管理においては人間でも出来るはずよ。農業などの他の方面でも雇う事は出来るわ。少しでもあぶれている人間を雇う事ができるはずよ。ただし、審査はきっちりさせてもらうけどね』

「少し待て、妖魔の里の拡張といったな?」

話の途中で改革派の妖魔が口を出す。

『ええ、言ったわ』

「それは、妖魔の里のような場所が増えるという事か?」

『そのつもりよ』

天国の島とかいう大きな空き地があるもんな。

他にも、あるのか。

しかし、妖魔の里が増えるという事は、自然に回帰させるつもりか。

後は、空気中に魔力を含んだ場所を作るという事だろうな。

『貴方達が危惧するような自然を破壊する施設は作らないし、お金があるからといって必要のない物も作らない。そして、科学や魔術、一人一人の能力を駆使して、新たな事が出来るはずだから、個人に対応させるために半妖が必要になってくる』

「でも、妖魔の里の自然を守る事って、個人個人がちゃんと守らないと、意味ないわよね」

『規則はきっちり守ってもらう。守らない場合の罰則は重くする』

「ざけんじゃねえ!」

刃が立ち上がる。

「俺はテメーが裏切った事を許さねえ!どんな計画をもってしてもだ!」

『許して欲しいとは思わないわ。自分のやった事を悔いるつもりもない。そして、立ち止まるつもりもない。私自身のやるべき事はやりとおす。あらゆる非難があろうとも、ね』
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