妖魔05~正道~
効果は微量で、致命傷には陥りませんね。

「燃え揺る我がSOUL!」

乾さんも駆け、鉄球と串を投げつけます。

私は来る必要があったのかは謎ですが、準備はしておきますか。

魔力発散ナイフを生成しておきます。

気付けば、狸さんが光線を放ちます。

「よっと!」

美咲さんが魔力によって、防壁を作り出しました。

しかし、光線の勢いは強く押されていますね。

「く!」

「美咲ィィィィ!」

宙から飛んでくるのは、大きな炎の球です。

威力が互角なのでしょう、光線を相殺しました。

その後に降り立ったのは、肌の露出が高い服を着た女性です。

「お母さん!?」

「ねえねえ、どこも怪我はない?」

笹原久遠さんは笹原美咲さんに抱きつきましたね。

「お母さん、何で来たの?家にいてって言ったじゃない!」

「だってだって、心配なんだもん!美咲が死んじゃうなんてヤダもん!」

頬擦りをしながら、絆を確かめ合ってますね。

「もう、大丈夫だから。何とかお姉ちゃんに力の制御を出来るようにしてもらったんだよ」

「でもお、でもお」

過保護な程に引き下がろうとしませんね。

親子愛の眩しさを見させていただいてますよ。

「ありがとう。でも、これも仕事だから、やらなくちゃならないの」

「だったら、オイラも美咲のお手伝いする!」
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