妖魔05~正道~
頂上に存在する部屋を探り、金塊を見つける。

「あったか」

多少、埃は被っているようだが、武器も金になる。

持ち出し、降りる。

降りる際にも敵が存在しているので処理し、ビルから退散する。

駆け足になりながら、俺は入り口へと向った。

しかし、入り口が壊されており、封鎖されているのだ。

「な、に?」

金の袋を落とした。

ルールが通用しない場所となってしまったのか。

「くそ、面倒くせえ」

金を捨て、どうするかを考える。

目の前にあるそびえ立つ塀を乗り越えるか?

可能な事は可能だ。

しかし、時間がかかる。

「誰が仕組んだかは知らないが、俺が邪魔だという事か」

今在る情報で見るならば、妖魔という存在が邪魔だと考えるのが正しい。

保守派も、改革派も、崩壊させたのだからな。

上空を見ると、空を飛ぶ機械が見える。

そして、しばらくすると、何かが投下される。

上空にいるときは大きくはないと思っていた。

しかし、落下してくる程に大きくなる。

目の前に落ちてきたのは、妖魔だ。

そう、巨大な刀の形を模した、大妖魔だった。

「本気で、消しにかかってきたか」
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