満月の夜に私は彼に囚われる
「俺を怒らせたいの?」


「・・・違う、楓を守りたいんだ」


ハルキがもし、楓を大切にしてくれるのなら、こんなことは考えなかった。


「・・・守る?・・・それは、餌だぞ。餌に心を奪われるとは、どこまで一族の顔に泥を塗れば気が済むんだ?」


ハルキの殺気を全身で感じる。


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