俺様彼氏に気をつけて!?
私はしばらくそこを動けずに、ただ立ち尽くしていた。




どうやって帰ってきたのかは覚えてない。

ただ、家に着くころには外はもう日が沈んで真っ暗だった。

私はただいまも言わずに二階に上がり、自分の部屋に入った。

ボスッ

ベッドの上に倒れこむ。

『目障りだ。消えろ』

さっきの千晶の言葉……とても冷たいものだった。

でも、どうして?

分からない。

その言葉を発したときの千晶は、とても悲しい顔をしていた。

今にも泣き出しそうな目をしていた。

その瞳は微かに揺れていた……。

何度考えても分からない。

普段の私なら直接訊いてみようとするかもしれない。

でも、でもね?

もうそんな勇気ないよ。

もうそんなに頑張れない。

もう……疲れたよ。

側にあった枕に顔を埋めて目を閉じた。

そして私は決めた。

私は千晶を、

この想いを、




諦める。




不思議と、涙は出なかった。




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