★ブルーの彼方★
その日の帰り、いつものようにバイトの中で一番最後にロッカーを後にした。
要領が悪いせいもあるし、みんな私に仕事を押し付けてさっさと帰ってしまう。
従業員通用口から出ると、髪の毛をしきりに整えてる男の子が目に入った。
さっきの、さえない男の子だ。
私が自転車置き場まで行こうとしたその時、歩幅を合わせるようにして、同じペースですぐ隣を歩いている。
視線をかんじる。
私は避けるようにして、バッグから携帯を取り出し、液晶画面を眺めた。