★ブルーの彼方★





 その時だんだんと近づいてくる影が、街頭の明かりに照らされ江利だと気がついた。



「店以外でも仲が良いなんて、さすが。



さえない同士釣り合いがとれてるー」



 そう言いながら、江利はじろりとこちらを見て、真っ赤な傘をさして颯爽と歩いていく。



バッグに付いた、金色に輝くタグが光って見えた。



「ほんと、すんごい感じ悪いね、あの子」



 了は顔をひきつらせ、言った。
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