★ブルーの彼方★





 そこへ、丁度さえない彼がやってきた。



「どうしたの?」



彼の優しい口調に、私はすがるように、こう言った。



「財布なくしちゃって…


休憩室もロッカーも探したんだけど、見つからなくて」




「本当に…



とにかく探そう。



売り場は見た?」



 彼は驚きながらもそう言った。




心細かったから、その低く安定した声にちょっと救われた。




「うんうん…まだ…」



 私は首を振って、そう言った。
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