神風
「複雑骨折、腱の損傷。」
ライが呟く。
「腱って…」
「そんなにひどくない。でもリハビリは必要。」
あたしはがっしり固定されて動かない足を見る。
「あの時、何があったの?ペットはへこんでるし、花保はパニック起こしてるし。由那は倒れてるし。」
もうあたしは覚悟を決めたんだ。
きっとこの人たちなら…
裏切らない。
信じても大丈夫。
花保が人が変わったように話さなくなった。
「階段から落とされた。」
「落とされた…?」
あたしはゆっくり頷く。