神風

また足をくじいたことは誰にも言ってない。


「でも階段から落ちたくらいじゃ…」


「足、くじいてたの。」


「あそこの階段を使うのは、吹部の人と生徒会…」


「でもあの時、すでに5時は過ぎていた。校舎内に残ってるのは吹部だけ。」


「あとこれ…」


あたしはあの手紙を差し出した。
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