神風

翌朝、あたしは元樹の家の前にいた。


「今日、初めて部屋から出てくれたの。今までありがとね。」


おばさんは泣いていた。


いつもは部屋から出てこない彼。


おばさんが寝てからお風呂に入り、ご飯はあたしが持っていった分しか食べない。


「おはよう。」


奥から出てきたのは制服に身を包んで髪を無造作にセットした彼。


昨日あの後も泣いたのか目が少しはれている。
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