神風

「いってらっしゃい。」


おばさんが送ってくれた。


飛鳥には先に行ってもらった。


今日くらいは彼と登校したかった。


「由那、かばん貸して。」


「いいけどどうするの?」


あたしは渡しながら問う。


「持ってくの。怪我人でしょ?」


「ありがとう。」


きっと彼なりの恩返しのつもり。
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