神風
「あたしは陸上部。飛鳥は帰宅部だからね。」
「え、川瀬が?」
意外だという顔をしている。
「トロンボーンは吹いてるけどね。」
「へえ。」
あまり興味なさそう…
「なんか寂しいな。」
ポツリと呟く彼。
「2人はそれぞれ歩き出してるのに俺だけ中学校のころのまま取り残されたみたい。」
横顔は本当に寂しそうだった。
「無理に変わる必要はないよ。変わらないことも変わるのと同じくらい大事だと思うし。それに和志も毎日変わってるよ。」
あたしはケースと閉めながら言う。