神風
「ありがとう。実は少し悩んでた。大会に出ることが全てじゃないけど、全然ステージに立てないしこのままやってても何も変わらないんじゃないかって…」
「上手になってるんじゃない?それも立派な変化でしょ。」
「なんか元気もらった気がする。明日からまた頑張ってみるよ。」
誇らしげになった彼の横顔。
それを見て少し安心した。
あたしも頑張らなきゃ。
ノンに頼らなくても生きていけるように。
元樹と頑張らなきゃ。