神風
「おっ!彰じゃーんっ!久しぶり。2ヶ月かな?」
他校のやつって裕也と栄介だったのか。
半分くらい記憶から抜けてた。
合宿で部屋が同じだった2名。
「由那は?何してんの?」
「階段ダーッシュ!」
「ライは?」
「おとも中だよ。また足壊されたら困るしな。」
さっきとは違って落ち着いた声。
栄介が言ったのだった。
「戻ってくるの遅くないか?」
裕也が上を眺めながら言う。
「言われてみれば。」
栄介が相槌をうつ。
さっきのような規則正しい音もしない。
「行ってみるか。」
彼が言った。