神風

行くと由那と彰は水道の前にいた。


「痛いって。」


「消毒液の方が痛いぞ。」


「う~…」


声が聞こえた。


「ライっ!」


「あ、彰。由那こけちゃったんだけど。」


「足首は?」


「痛くもかゆくもないみたい。でもひざが…」


人ってあんなに物音もなしにこけれるんだな。
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