神風

いるの分かったんだ。


「俺は実力不足なんだよな。」


「彰に実力なかったらあたし、こんなとこまで来てないと思うけど。」


「そうかもな。」


笑った目はなぜだか少し悲しそうに見えた。


でも、これがあたしにできる精一杯の慰めなの。


のんならどうしたのかな…


言えないけどあの教室でのこと今ではすごく感謝してるんだ。


あたしの目にはどんどん涙がたまっていく。


なんでだろう?


なんで涙がでてくるの?


泣きたいのは彰でしょ?


あたしじゃないでしょ?
< 71 / 274 >

この作品をシェア

pagetop