神風
「もっとしっかり加速しろっ!」
戻るなり彰にお言葉をもらった、あたし。
正しくは注意を受けた。
「でも、スタートじゃダントツだったよな。」
和哉先輩が褒めてくれる。
全国にいけるのは上から8人。
あたしはギリギリ8人目。
もっと速くなりたい。
…ならなきゃいけない。
だって速くなるほど風が気持ちいい。
ノンの浴びたかった風にあたりたい。
その後飛鳥と和志から「おめでとう」という内容のメールが届いていた。