神風

そこにいたのは先輩と思われる人々。


ここは日当たりが悪いからめちゃくちゃ暗い。


でも人影くらいは認識できる。


どう考えても入り口の前にいたら邪魔。


「ラインひきとりたいんでどいてもらえますか?」


あたしの声にその場にいた人が全員振り返った。


「村上っ!」


あたし?


ってか誰?


しかもなんか怒ってない?


いくつもの疑問がくるくる頭をめぐる。
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