優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
沈黙が続いて、あたしから口を開こうとしたときだった。





−ガチャ…−





「ちょっと、大雅。いつまで待たすの?」





大雅の部屋から女の人が出てきた。



やだ…また胸が痛む。



あたしと別れても大雅には何てことなかったんだね。




ジュンヤが死んでるとか言うから少しは落ち込んでるのかと思ったけど。





「待てねぇなら帰れ。他にも女はいる」





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