優しい嘘−最低な男を愛して−【下】
でも、雪穂が一生俺の言いなりになるなら頑張るしかねぇよな。



雪穂が飛び立ったあと、撮ったばかりのプリクラに目をやった。




この2年間は俺にも必要な時間だって分かってる。


自分を見つめ直すためにな。


今まで無気力に生きてきたからな。
マミが死んでから。





世の中、頑張ってもいいことなんかねぇと思ってた。



それを雪穂がまた俺に頑張ろうと思わせてくれたんだ。






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