アジュール・ウィング


「う、うん…」


ちょっとだけ涙を浮かべて
頷いた


「んじゃ、遠慮なく」

その言葉、と同時に
遠くにいたはずの翼が隣に来る



「……來実。」



あたしはその瞬間に
グイッ、と腕を引かれて

翼に引き寄せられていた




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