大切なもの…〜cherry tree〜
 


だから…


真奈は笑って言った。


『小さい女』

と。



なにもしないまま、やられるのは嫌。


怖くても、
最後まで強がっていたい。


涙なんか絶対見せない!!


「早くやって!!」


優子は悔しそうに言った。


後部座席のドアが閉まり、
真奈の服は無理矢理脱がされ破れた。


それでも真奈は涙を流さなかった。


『卑怯者!!』


足をばたつかせ、
出来るかぎり抵抗はした。


いくら殴られても叫び続けた。
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