大切なもの…〜cherry tree〜
剛君は、
その場に座り込み
両手をついて土下座をした。
「真奈ちゃんごめん!!謝って済む事じゃないけど…俺には謝る事しかできんから…」
地面についた手は、
固い拳になり流れた涙は、
地面に模様を付けていく。
真奈は剛君の前にしゃがみ、
『人は皆1回は過ちを犯すと思うねん。
犯した方の罪は、重いとか軽いとかあるけど
傷つけられた方は、重くて深い傷を作る。
だから…自分の気持ちが軽くても、相手がおう傷の重みを考えて』
と言った。