大切なもの…〜cherry tree〜
 


剛君は、
その場に座り込み
両手をついて土下座をした。


「真奈ちゃんごめん!!謝って済む事じゃないけど…俺には謝る事しかできんから…」


地面についた手は、
固い拳になり流れた涙は、
地面に模様を付けていく。


真奈は剛君の前にしゃがみ、


『人は皆1回は過ちを犯すと思うねん。
犯した方の罪は、重いとか軽いとかあるけど
傷つけられた方は、重くて深い傷を作る。
だから…自分の気持ちが軽くても、相手がおう傷の重みを考えて』


と言った。
< 330 / 405 >

この作品をシェア

pagetop