アクセル。
こんなこと言われて、


はいそうですかってあっさり引き下がれるほど、私の想いは軽くない。




むしろ、その篤美さんの言葉は、私の闘争心に火をつけた。



だって彼女じゃないじゃん…。



そういう文句ももちろん浮かび上がったけれど、



それよりも、



このまま引き下がることの方が悔しかった。



何と言っても篤美さんはキレイな人だ。



どこから見てもあっくんとお似合い。




今のままじゃさ、テストでいうと、篤美さんは100点満点で、私は0点。



この絶望的な大差が私の闘争心を掻き立てる。




篤美さんがあまりに完璧だったから。



そして篤美さんがあまりに、当然のように私の小さな恋のカケラを振り払ったから。



悔しくなったの。




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