傷跡
『あのっ…今のもしかして…聞こえてた?』
なんかタイミング的に聞かれていたようなそんな気がしたから。
恐る恐る聞いてみた。
『えっ!?何が?何も聞こえてないけど』
良かったぁ…。
と、
ほっとしたのもつかの間だった。
『人おちょくるのもいい加減にしろよ!とか全然聞こえてないよ』
勇二くんは笑いながら、あたしに楽しそうな表情を浮かべてそう言った。
げっ……
やっぱり聞こえてたんじゃん。
『でもさ、ちょっとはスッキリしたんじゃねー?まぁ頑張ろうな。次はナンバーワンなってとことんやってやろうぜ』
『うん…』
なんかそんな話をしてるうちに、お店はオープンの時間を迎えて。
あたしはいつものように仕事モードに頭を切り替えていく。