帰って来た HERO【完】

「あ・・・ごめん、ゆきたんから先にどうぞ?」

「いや、たいしたことじゃ・・・」


俺にとっては重要な事ですが。

俺の計画が実行に移されたら話しなんてしてる隙はないんだぜ、さぁ言えよ。



俺の心に住むウサギの頭を被った小さい奴が、ヤレヤレと呆れたように首を振った。

『ちょっと今のお前黒過ぎるぜ。言うなればアウトだ』

お前に聞いてねーよ!

黙ってろ!!公式審判!!




「じゃあ・・えりこりんの、ことなんだけど」


へ。

そう言えば大風呂出た後に会った時、そんなこと言いかけてた。

さっきってそれかぁ・・。


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