帰って来た HERO【完】

胸をなでおろしているまゆたんには申し訳ないが、俺は奴らが沈んでくれて良かったです。

大変都合がよい。


だってこれで晴れて2人きり♪

さぁ、まゆたんをどうやって隣の部屋に誘おうかな!!


「ククク」

「あっ、ごめんね・・えりこりんの介抱まで手伝わせちゃって」

「いえいえ、全然」


こんなに巧く潰れてくれるとは思いませんでしたよ・・・オッサン怖いくらいです。

俺に追い風が吹いているうちに、早くこの2人の元から離れたい。


「あの「あのね、さっきも言いかけたんだけど」


な、何!?

俺の黒い計画が見透かされたように言葉は遮られ、俺は慌てて口を押さえた。

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